埼玉県秩父市荒川贄川に鎮座する猪狩神社は、秩父地方特有の「お犬さま(狼)信仰」を今に伝える、歴史深く静かな神社。日本武尊が東征の際、この地を荒らしていた猪の群れを退治したという伝説が社名の由来で、三峯神社と同様に、神の使い(眷属)として「狼」を祀っています。参道の石段の途中や境内には、鋭い表情をしたオオカミの狛犬(像)が鎮座しています。
猪狩神社の御朱印。普段は無人社ですが、例大祭の日には御朱印が頒布されます。貴重な御朱印です!

例大祭で頒布される神の使いである「狼」の姿が描かれたお札、オオカミの護符。火防(ひぶせ)・盗難除け・害獣除けとして、古くから現在に至るまで地域の人々に大切にされているようです。

オオカミ信仰の神社の特徴である狼の狛犬。






1793年(寛政5年)に建立された本殿・拝殿(秩父市の指定有形文化財)

拝殿の右側には、中国の故事に基づいた珍しい彫刻が施されています。将来のために屈辱に耐えるという教訓を伝えるもので、見事な意匠はガラスケースで保護されています。

神社の裏手には険しい岩山の猪狩山がそびえており、その山頂には奥宮が祀られています。
例大祭の日に授与される手刷りのオオカミの護符。