東京都台東区松が谷の住宅街の中に、馬の歴史と武術の記憶を今に伝える矢先稲荷神社があります。かつてこの地には、三代将軍・徳川家光によって建立された浅草三十三間堂がありました。ここで武士たちが弓術を競う「通し矢」が行われ、その「矢の先(的)」があった場所に鎮座していたことから、矢先稲荷と呼ばれるようになったといいます。この由来から、現代でも「狙った的を射抜く」「勝負に勝つ」というご利益があるとされ、受験生やスポーツ関係者も多く訪れるとか。
この神社の最大の見どころは、拝殿の天井を埋め尽くす100枚の天井画です。 1960年代に奉納されたこの絵画群は、神武天皇から昭和に至るまでの「日本馬乗史」を、実在の歴史上の人物とともに描いたものです。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、武田信玄、上杉謙信といった戦国時代の名将はもちろん、那須与一などの伝説的武将が愛馬とともに描かれています。
矢先稲荷神社の御朱印(左側が正月限定御朱印。右側が通常御朱印)。元日に参拝。




矢先稲荷神社境内


拝殿の天井絵・日本馬乗史。




