山梨県甲州市塩山にある菅田天神社が所蔵する楯無鎧の特別公開に行ってきました!
楯無鎧は、楯を必要としない強固な鎧という意味で、通称「楯無」といわれる鎧。 小桜の紋がびっしり施されていることから 正式名称は「小桜韋威鎧」とされており、現在は国宝指定されている。
甲斐源氏の祖・新羅三郎義光以来、日の丸の御旗とともに「御旗楯無」とよばれ神格化されてきた楯無鎧。甲斐武田家当主は行動の際に「御旗、楯無もご照覧あれ」と誓約したという代々の重宝。
長篠の戦いにおいては、信玄時代から重臣たちが非戦論が主張するなか、合戦を主張する武田勝頼らが楯無鎧に対して誓約を行い、反対していた重臣たちも異論を唱えられなかったという逸話が残る。
また、天正10年(1582)の甲斐武田家滅亡の際には、武田勝頼は若き嫡男・信勝に楯無鎧を着用させ、元服の儀礼を陣中で行ったという。その後、家臣は織田方の手にわたるのを恐れ、向嶽寺(甲州市上於曽)の庭に埋めたが、のち入国した徳川家康がこれを聞き、発掘させて菅田天神社に納めたと伝えられる。
一年に一回2時間程度の特別公開!1組1〜2分程度のみの拝観…薄暗い蔵の中に安置されていたあの楯無鎧…やはり実物はオーラが凄い!鳥肌!感動!!
2024年の公開時にはいただけなかった御朱印ですが、翌年(2025年10月)の公開日には金印の楯無鎧の押印がされた数量限定御朱印をいただくことができました。

楯無鎧公開日限定・数量限定御朱印!金の楯無鎧の押印が輝く!

楯無鎧

楯無鎧 公開時拝観動画
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私と同様にほとんどが県外から来た方で、中には京都や広島から来たという猛者も!朝早くから行列で拝観待ち。





楯無鎧を所蔵する菅田天神社。
古くから甲斐源氏の鎮守として甲斐武田氏の篤い保護を受けたといい、甲府の鬼門にあたることから、武田氏の家宝として相伝されていた楯無が安置されたという。



もう一つの甲斐武田家重宝・御旗(現存する日本最古の日の丸旗)を所蔵する雲峰寺(山梨県甲州市塩山)も近隣エリアにある。宝物館に展示されているが休館日が多い。

2024年の菅田天神社における楯無鎧の公開日には宝物館も開館していたため、運よく拝観できました。その時に頂いた雲峰寺の御朱印。
雲峰寺境内の様子

雲峰寺宝物館

御旗楯無も御照覧あれ!御旗(雲峰寺)楯無(菅田天神社)を所蔵する寺社の御朱印