人間にとって一番大事なものは何なのか?=思考
生きることとは何なのか?心穏やかに生きるには?=基本認識
【思考:四端説=儒教】
・惻隠(そくいん)=仁 の端
(人間にとっての最高の徳目は「仁」。仁は、才能でも、お金でも、地位でもなく、人をおもんばかる、いたたまれなく思う「惻隠の情」から生まれる)
・羞悪(しゅうお)・廉恥(れんち):悪を憎む心、恥を知る心=義の端
・辞譲(じじょう):人に譲る心=礼の端
・是非(ぜひ):正しいことを判断する能力=智の端
浩然の気(こうぜんのき)、平坦の気(へいたんのき)
【基本認識=仏教】
・諸行無常(しょぎょうむじょう):すべては移り変わるもの
・一切皆苦(いっさいかいく):すべては思い通りにならないもの
・諸法無我(しょほうむが):全て繋がりの中で変化している(自分のものなどない)
・涅槃寂静(ねはんじゃくじょう):仏の境地
【四苦八苦】
・生老病死(苦):生まれ、老い、病を得て、死ぬ苦しみ
・五蘊盛苦 (ごうんじょうく) :心身へのこだわりを捨てられない苦
・愛別離苦 (あいべつりく):愛する人と別れなければならない苦
・怨憎会苦 (おんぞうえく):恨みや憎しみを抱いてしまう人と出会う苦
・求不得苦 (ぐふとくく):いくら求めても得られない苦
【八正道(はっしょうどう)】
- 正見(しょうけん):正しいものの見方、中道の見方をすること
- 正思惟(しょうしい):怒りや嫉妬、憎しみに左右されることなく、正しく判断しすること。
- 正語(しょうご):嘘や悪口、愚痴を言わず、正しい言葉を使うこと
- 正行(しょうこう):殺生や盗み、邪淫をせず正しく生きること
- 正命(しょうみょう):規則正しい生活をすること
- 正精進(しょうしょうじん):正しいことに向かって正しく努力すること
- 正念(しょうねん):正しい意識
- 正定(しょうじょう):正しい心の状態
【四聖諦(ししょうたい)】
苦諦(くたい):生きることは思い通りにならないと理解し向き合うこと
集諦(じったい):苦しみは物事に執着した煩悩の集積であると理解すること
滅諦(めったい):煩悩を消し去り、涅槃の境地に達すること
道諦(どうたい):涅槃の境地に達する為、修行(八正道を実践)すること