絶滅したとされるニホンオオカミ(日本狼)を神格化した大口真神(おおくちまがみ)を御眷属とする狼信仰の社は埼玉の秩父地方を中心に複数あります。それらの神社では狛犬ではなく、代わりにオオカミ像を見ることができます。
その中でも三峯神社に次いで境内のオオカミ像が多いという釜山神社(埼玉県寄居町の釜伏峠付近)に妻と共に行ってきました。
「オオカミの護符」という本を読んでから、神秘的というかミステリアスというか、不思議な魅力を持つオオカミ信仰に興味を持ち、以前から訪れたいと思っていた神社。同じ狼信仰の社として有名な三峯神社や宝登山神社、武蔵御嶽神社などにも参拝しましたが、それらのメジャーな神社とは違い、時代の流れと共に残念ながら境内が荒れつつある神社です。
ただし、境内の神気溢れる雰囲気は抜群!パワースポット感はそれらの神社に劣らない場所でした。
(※大口真神や釜山神社について詳しく書かれているページを参考URLをリンクとして載せておきます。)
事前に調べていたネットの情報では、宮司さんがご高齢の為、だいぶ前に御朱印やお守りやお札などの授与品は原則授与しておらず、元旦などの特別な期間しか授与されていないようでした。
ですので、お札やお守りや御朱印を頂けるとは全く思っていなかったのですが、結果としてはお札、お守り、書置きの素晴らしい御朱印を頂くことができました!(私と妻それぞれで書置き御朱印を頂きました)
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釜山神社の書き置き御朱印。ネットで掲載されているものとは、デザインが異なるものでした(朱印は同じ)。金文字で「大口真神」と書かれている魅力的な珍しい御朱印!達筆でカッコイイ!!日付は自分で入れる形の御朱印です。頂いた御朱印のうち1枚は頂いた時に「令和二年」はすでに記載されていました。
参拝の後、社殿の前に建つ以前は授与品を頒布していたであろう建物に設置されたメッセージと木箱を発見。読んでみると不定期で書き置きの御朱印が授与されていると書かれています(御朱印の補充は不定期)。御朱印が頒布されているとは知らなかったので、書置きの御朱印を頂けるかもと喜び木箱を開けたのですが…
書き置きの御朱印が入っていたであろう木箱は三段とも全て空っぽ。もともと御朱印はないものと思って訪れていたので、まあ仕方ないとすぐに諦めて、山を登った先にあるという奥院に向かおうとしていました。
すると、奥之院に続く方面から降りてくるご夫婦と思しき男女とそのお子さんと思われる3人の姿。いたくダンディな男性と上品そうなご婦人でした。
挨拶と共に、奥之院に行かれたなら奥之院までの時間を聞こうと声をかけてみました。
私「奥之院に行かれていたんですか?」男性曰く、そうだといいます。
私「どのくらい時間がかかりますか?」
男性「15分程度ですよ」。爽やかに教えてくれました。すると隣にいた上品そうなご婦人が「今、落ち葉を掃いてきましたから、登りやすいはずですよ」
私「?」
婦人「もしよかったら御朱印もありますよ。補充しようと持ってきたんです。きちんとお祓いもしてありますから」
私「?!?!えっ、御朱印を頂けるんですか?!」
ということで、運よく書き置きの御朱印を私と妻それぞれに頂くことができたのです。いろんな偶然が重なって拝受できた有難い御朱印でした。不定期補充とのことなので、頂けるかどうかは運次第!頂けたらラッキーくらいに思っていた方が良いかもしれません。
※奥之院登拝後、本殿付近に戻ってくるとまだあのご夫婦とお子さん(?)が境内を掃除されています。てっきり釜山神社宮司さんのご家族の方たちだと思っていたのですが、伺ってみるとそうではなく、荒れていく釜山神社に少しでも寄与しようとする有志の方だとのこと。御朱印も宮司さんから許可を得て昔からの朱印を使用して発行しているとのことでした。重ねてお礼を言って神社を後にしましたが、もっとご活動について詳しくお聞きすれば良かったと後悔…
あらためて境内を紹介。
釜伏峠付近にある参道入口。早速一対のオオカミ像がお出迎えしてくれます。
刻印からは明治時代に作られたものとのこと。
林の中に続く参道。雰囲気満点。
参道の途中にある二対目のオオカミ像
そして鳥居の前にもオオカミ像。三峯神社の鳥居の前にあるものと酷似しています。
さらに進んでいくと愛子様御生誕をお祝いして作られたオオカミ像が。
拝殿前のオオカミ像
参道を進んでいく途中の分岐した道にある参集殿兼社務所で頂いたオオカミの護符とともに。
この日は宮司さんと思しき方もいらっしゃってお札とお守りを頂くことができました。
従来の台座からは切り離されたようです。かなり不安定に置かれているように見えます。
拝殿。「神威輝四海」の文字。神威が天下、世界に行き渡り輝くという意味なのでしょうか。
境内社の稲荷社。ここにもオオカミ像。オオカミと稲荷社。少し奇異な感じも受けますが、いろいろな信仰の形があるということなのでしょう。
拝殿の向かって左側にある道を進んで奥院へ。
途中からはかなりの傾斜。
そして奥之院に到着!もちろんここにもオオカミ像。落ち葉がなく、綺麗に掃き清められていました
味のある御姿をしています。
奥院に彫刻されているオオカミ
奥院付近からの眺め。眺望も抜群でした!
頂いたもう一枚の御朱印。日付は令和の年も空白のまま。何度みても惹かれる素晴らしい御朱印です。
令和三年五月に再訪した際にいただいた御朱印。大口真神の金文字はなく、シンプルな御朱印になっていました。
大口真神繋がりということで武蔵御嶽神社の大口真神社の御朱印とともに、飾ることにしました。
釜山神社で頂いたお札とお守り。常駐はされていないようですが、参集殿と書かれた建物に宮司さんと思しき方がいらっしゃって、お札、お守り、パンフレットを頂くことができました!
釜山神社のオオカミの護符
釜山神社のお札
往時を知ることができる釜山神社の古いパンフレット。御祭神など釜山神社の詳しい情報が書かれています。
釜山神社は素晴らしい雰囲気の神社でした。そして、偶然の出会いが重なった素晴らしい参拝となりました。これだから寺社・御朱印巡りはやめられません。
家にある狼の置物
【参考図書】
【参考動画】
https://www2.nhk.or.jp/archives/michi/sp/cgi/detail.cgi?dasID=D0004990230_00000
幻のニホンオオカミを追い続ける男
「幻のニホンオオカミを追え!」 [本当の謎は人間の闇]
【これまでに参拝した狼信仰の神社】
三峯神社(埼玉・秩父市)
武蔵御嶽神社(東京・青梅市)
宝登山神社(埼玉・長瀞町)
大嶽神社(東京・檜原村)
宮益御嶽神社(東京・渋谷)
【追記】
釜山神社に行く途中で見つけた「日本水(やまとみず)」の水飲み場。源泉から引いてるとのことで、多くの人が集まっていました。私も水筒に入れて水分補給、うん美味い!
日本水源泉地 (崩落の危険があるため現在立ち入り禁止)
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