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h-kikuchi.net

連続する刹那の断片

最高の現実逃避であり、最高の暇つぶしであり、最高の贅沢

本の虫となりつつある長男がすすめてくれた本「ツナグ」。

ツナグ (新潮文庫)

ツナグ (新潮文庫)

 

映画化もされているというこの本。

一日で一気読みしたが、こういう本を勧めてくれるようになったかと思うと嬉しい。

 

映画「君の名は」を見て感動していた長男を横目に、あまりピンと来なかった自分。

歳を重ねてきて感受性が確実に鈍ってきていると感じる。

昔は素晴らしい映画や本に出会うと本当に手が痺れるほど感動していたものだが、ここ十年来、脳天から感動して手がシビれたことはない。

これまた昔、名作映画「スタンドバイミー」を見終わって、「これ、何が言いたいの?」と聞いてきた自分の父親を思い出す(笑)。歳をとるって恐ろしい。

 

素晴らしい読書体験や映画体験は、最高の現実逃避であり、最高の暇つぶしであり、最高の贅沢。これからの人生後半戦、これまで読んできた本、見てきた映画を超えたと思える素晴らしい本や映画にいくつ出合えるのだろうか。

 

【忘れられない本】

宮本輝の短編集。表題作「星々の悲しみ」を超える小説とこれから出合う自信がない。

星々の悲しみ (1984年) (文春文庫)

星々の悲しみ (1984年) (文春文庫)

 

 今まで読んだ小説の中で一番面白かったと断言できる小説「69」。笑えて、切なくて。もう何年も読んでないけど、今読んでも同じように感じることができるだろうか。

69 sixty nine (文春文庫)

69 sixty nine (文春文庫)

 

宮本輝のエッセイ集「二十歳の火影」。結果として何度も繰り返し読んだ。

二十歳の火影 (講談社文庫)

二十歳の火影 (講談社文庫)

 

 これまた、宮本輝のエッセイ集「命の器」。宮本輝を一時期読み漁ってた。宮本輝の初期作品は素晴らしいです。

命の器 (講談社文庫)

命の器 (講談社文庫)

 

 航空機事故で無くなった向田邦子さんのエッセイ。面白いし、体験してもいないのになぜか懐かしいし、泣ける…。

父の詫び状 <新装版> (文春文庫)

父の詫び状 <新装版> (文春文庫)

 

 親友から教えてもらった一冊「ものぐさ精神分析」。キーワードは「共同幻想」。ものごとの見方にすら影響を与えてくれた。その友人はこの本をきっかけにして結婚した。

ものぐさ精神分析 (中公文庫)

ものぐさ精神分析 (中公文庫)

 

 

 

 

最近読んでよかった本。

 又吉さんの東京をテーマとしたエッセイ「東京百景」。芥川賞受賞作「火花」は、私にとっては正直言って微妙だったけど、この本はイイ!

東京百景 (ヨシモトブックス)

東京百景 (ヨシモトブックス)

 

 

その人の好きな本や映画のベスト3を聞けば、その人の感性や価値観がだいたいわかると思う。